行者にんにくと間違えやすい毒草・スズラン
行者にんにく採りに慣れていない方は
スズランと間違えて採ってしまうことも
あるため注意して頂きたい。
花を見れば
まったく行者にんにくとは違うため
間違えることはないのですが
時期的に芽吹いたばかりのスズランは
結構似たような姿をしているため
間違えて採ってしまう方もいらっしゃるようです。
スズランは、ユリ科(APG植物分類体系では
クサスギカズラ科)スズラン属に属する
多年草です。
君影草(きみかげそう)、
谷間の姫百合(たにまのひめゆり)の別名もあります。
学名:Convallaria keiskei
強心配糖体のコンバラトキシン (convallatoxin)、
コンバラマリン (convallamarin)、
コンバロシド (convalloside) などを含む有毒植物です。
有毒物質は全草に持っており、
特に花や根に多く含まれています。
誤って摂取した場合、嘔吐、頭痛、眩暈、心不全、
血圧低下、心臓麻痺などの症状を起こし、
重症の場合は死に至ることもあります。
北海道などで山菜として珍重される行者にんにくと
外見が似ていることもあり、
誤って摂取し中毒症状を起こすケースがあります。
スズランを活けた水を飲んでも
中毒を起こすことがあり、
これらを誤飲して死亡した例もあります。
特にスズランには十分気をつけてください。
行者にんにくは、
強いにんにく臭があり
スズランにはそのようなにおいはありませんので
匂いで簡単に見分けることが出来ます。
また花も行者にんにくはこんな感じで
スズランとはまったく違います。
行者にんにく採りの際には、
匂いをこまめに嗅ぎながらチェックして
気をつけて下さい。