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行者にんにくと間違えやすい毒草・イヌサフラン

2022年3月6日類似毒草一覧

今回も行者にんにくと間違えやすい毒草について
紹介していきたいと思います。

 

キレイなお花であるイヌサフランもまた
行者にんにくと間違え誤食されやすい毒草のひとつです。

 

 

花が咲いてるときは
間違えようがないのですが
まだ花の咲く前の芽が出てきたころは
確かに、行者にんにくと似た雰囲気はあります。

 

ユリ科(APG植物分類体系では
ユリ目イヌサフラン科)の植物です。

 

学名Colchicum autumnale

ヨーロッパ中南部~北アフリカ原産で
種名の通り、秋に花が咲きます。

 

なお、名前に「サフラン」と付き見た目も
良く似ているが、アヤメ科のサフランとは
全く別の植物です。

 

イヌサフランのりん茎(球根)や
種子にはコルヒチン(colchicine)という
物質が含まれています。

 

この物質は過去には痛風薬として
使われることがありました。

 

また植物の細胞分裂に影響を与える性質もあり
倍数体にする作用するため、品種改良などに使われたりします。

 

医学・薬学方面ではイヌサフランをコルヒクム、
種子をコルヒクム子、
球根をコルヒクム根ということがあります。

 

イヌサフランの葉は時に食用の山菜である
行者にんにくと、りん茎はジャガイモや
タマネギと間違えられることがあります。

 

イヌサフランは上記のとおりコルヒチンを
含んでいるため、これを誤って摂取すると
皮膚の知覚が麻痺したりします。

 

重症になると
呼吸困難となり死亡することもあります。

 

またサフランと似ているため、
花柱を乾燥させた物がスパイスや
鎮静・鎮痛・通経薬として使用できると
誤認しての中毒例もあります。

 

もしかすると行者にんにくよりも
こちらの方が誤食する可能性が高いかもしれませんね。

 

どちらにしても行者にんにく採りの際には
十分注意してください。

 

行者にんにくは、必ずにんにく臭がしますので
匂いを嗅いで見分ける癖を付けられると良いです。