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禁葷食に分類されるのか?

2011年8月16日基本情報・雑学

禁葷食(きんくんしょく)とは、
仏教の思想に基づくベジタリアン食の一種をいう。
精進料理に近いが、
植物でも食べてはならないものがある点で異なる。
行者にんにくは、山にこもる修験道の行者が食べたことからとも、
逆にこれを食べると滋養がつきすぎて修行にならないため、
食べることを禁じられたとも言われている。
修験道では禁葷食でもあった行者にんにく、
今でも禁葷食なのか知りたいところです。
大乗仏教においては、殺生を禁ずる目的から、
動物性の食品を食べることを禁じられた他、
「葷」(くん)と呼ばれる臭いの強い野菜類を
食べることもさけられた。
多くの場合、陰陽思想に基づく「五葷」
(ネギ科ネギ属の植物であるネギ、ラッキョウ、
ニンニク、アサツキ、ニラ)を避けるのが特徴である。
「五葷」の植物は、硫化アリルを成分として多く持っており、
これが臭いの元となっている。
『説文解字』は「葷」を「臭菜也。从艸軍聲」
(臭い野菜。部首は草冠で音は軍)と説明している通り、
本来はネギ属の植物を指していたが、
なまぐさと訓読みするように、
現在の中国語では主に「素」(そ)の対義語として、
動物性の食品を指すように意味が変化している。
禅宗などの寺院に行くと、「不許葷酒入山門」
あるいは「不許葷肉入山門」と刻んだ石碑が
建っていることが多い。
これは「葷酒(葷肉)の山門に入るを許さず」と読み、
肉や生臭い野菜を食べたり酒を飲んだものは、
修行の場にふさわしくないので
立ち入りを禁ずるという意味である。
仏教における禁葷食は、中国固有の宗教である
道教の儀礼(「道門科儀」と称する)にも
取り入れられた。
道教儀礼の具体方法を記したもののひとつ
『朝真儀』には
ネギ、ラッキョウ、ニラ、ニンニク、チーズ等を
食べてはならないと記されている。
清浄な物だけを食べる「食斎」と、
粗食、節食によって、
体内の「五臓清虚」が保てると考えられている。
これだけ厳しい掟があるのだから、
現在でも特に特別なときには
行者にんにくの摂取は避けているのだろうな?

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